ダンス・インテリジェンス
2011年03月号

高尚な文学からミステリ、絵本、ライトノベルまで!
「ダンス」の名のつく作品を読む【第5回】
「ダンス」が出てくる小説を読みたい。煌びやかな舞踏会やちょっと場末の舞踏場で繰り広げられるドラマが読みたい……。そう思って「ダンス」「舞踏」などのキーワードで書籍検索をしてみたところ、かなりザクザクと出てきた。お小遣いの足りる限りにおいて「amazon」や「ブックオフオンライン」などで古本を買い求め、読んでいる。これから、高尚な文学作品からボーイズラブまで、ジャンルは問わず紹介していくことにしよう。
マルチ仏文学者が解きおこした「100年前の舞踏会」
「明日は舞踏会」
(著)鹿島茂
中公文庫
2000年

教養度 ★★★★★
女の人生(勝ち組、負け組み)について考えさせられた度 ★★★★☆
ダンス密度 ★☆☆☆☆

(あらすじ)
19世紀パリ、乙女たちの憧れの場所は、絢爛豪華な舞踏会だった!そこでは、ダンディさを競う男たちとコルセットを使ってギリギリまで自らの肉体の優美さを強調させた女たちが恋愛ゲームを行う、社交界での生き残りをかけた「戦場」だった。

(感想)
仏文学者で、多彩に筆をふるう、鹿島茂が、フロベールやバルザックなどの19世紀の文学作品を題材に当時の風俗をリアルに検証する。鹿島茂氏といえば、「社交ダンスで日本の少子化を救う!」と、熱く社交ダンスの力を訴えていた人物。
この本は、バルザックの小説「二人の若妻の手記」の、2人の修道院時代の親友、ルイーズ・ド・ショーリュー嬢とルネ・ド・モーコンブ嬢の手紙のやりとりから、当時の風俗を掘り起こしたもの。
舞踏会にむけての準備、舞踏会の煌びやかな様子、そこで出会った殿方たちとのロマンスを語る乙女の様子が生き生きと想像できます。男女の最新モードを紹介する当時のファッション誌や、サロンの様子を描いた挿絵も多数あり、文学を題材にしつつも、著者のわかりやすい解説と翻訳で読みやすい。
当時のフランス社交界の仕組みがわかり、その煌びやかさを堪能できる、とっても楽しい1冊。

バックナンバーはコチラ!
第1回「ダンスシューズが死を招く」ほか
第2回「お手をどうぞ」
第3回「大連ダンスホールの夜」
第4回「ごめんね!ダンスおばあちゃん」



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